『重力ピエロ』
2012年 09月 11日
重力ピエロ(2009年)
監督森淳一
脚本相沢友子
原作伊坂幸太郎
出演者 加瀬亮
岡田将生
小日向文世
鈴木京香
最近、邦画を全然見てないなぁ…なんて思って手にとったのは7月のあたまだったか?
加瀬くんだったから…。
あと、タイトルに惹かれたのかも?
予備知識はなし。
このあと4連続で『伊坂幸太郎』原作の映画を見る、きっかけとった作品。
なんだか…とっても好きでした…ホントに。
「起承転」くらい迄はとにかく最高に好きだったかも?
「結」は?(笑)
「結」が最高とまではいかなかった理由は…う〜ん、なんだろう?渡部篤郎かな?
ハハハ…決して渡部篤郎がダメだったと言ってるわけじゃなくて…なんて言ったら良いのかなぁ…。
この作品のこの役は違う人の方が良かったなって…。
…質感かなぁ。
(こういうと「じゃぁ、例えば誰?」と聞く人が私の友人にいるのですが…汗。)
そう…この作品、質感がとっても好きだったんだと思う私。
原作の世界観が素敵なんだなぁ…きっと。
…って、原作を読んでないがゆえの…きっと。
もちろん、脚本と映像…そしてキャスティングが織りなすハーモニーがその質感を作っているんだと思うけど…ということは監督のセンスも好きってことね。
淡いんだけど、ボヤケテなくて、繊細だけど神経質な感じがしない。
重たい内容なんだけど、どこか夢物語のような…。
リアルをほんのちょっと外したバランス感みたいな空気が好きだった。
加瀬くんは相変わらずよい…なんだろうか、凄いカリスマ性があるわけじゃないし、凄くいい男ってわけじゃないけど…いや、きっとそこがいいんだなぁ。
役と混ざり合えるっていうか、加瀬亮であってハルのお兄ちゃん(今回の役)であるみたいな感じが…。
だからspecやアウトレージみたいな役も意外とできちゃうし、これまた良かったりするじゃない?
まぁ、完全に私の趣味だけど…。(笑)
ハル役の岡田将生も良かったな。
最初、岡田くんだって気がつかなかったんだけど私。(笑)
なんだか顔つきが違うっていうか…今の顔とちょっと違わない?
整形とか言ってるんじゃないよ。
きっと、まだ出来上がってない頃なんだなぁ…。
すごく透明感があって、壊れそうな感じがいいなぁって思った。
で、2人のお父さん役の小日向文世。
これまた良くて…。
小日向さんは自由劇場時代から大好きな役者さんだけど、加瀬くんとはちょっと違って変わらない良さ?
小日向さんて、いつも、同じようなポジションを求められてる感じがするんだけど、絶対裏切らない。
淡々とヒラヒラと染み込んでくるあの独特な魅力…好きです。
まぁ、結果、この3人で私は持ってかれたみたい。(笑)
内容は暗くて重いのに、優しさが心に残ります。
さて、伊坂幸太郎原作の作品、ネタばれ厳禁って思うからまだ見てない人のためにストーリーには触れません。
まだ見てない方は是非!
アヒルと鴨のコインロッカーとフィッシュストーリーも時間を見て感想書きたいなぁと思ってます。
■映画化された伊坂幸太郎原作の作品(赤字が私が見たもの)
陽気なギャングが地球を回す(2006年 監督:前田哲、主演:大沢たかお)
アヒルと鴨のコインロッカー(2007年 監督:中村義洋、主演:濱田岳)
Sweet Rain 死神の精度(2008年 監督:筧昌也、主演:金城武)
フィッシュストーリー(2009年 監督:中村義洋、主演:伊藤淳史)
重力ピエロ(2009年 監督:森淳一、主演:加瀬亮)
ラッシュライフ(2009年 東京藝術大学大学院映像研究科製作、主演:堺雅人)
ゴールデンスランバー(2010年 監督:中村義洋、主演:堺雅人)
ポテチ(2012年 監督:中村義洋、主演:濱田岳)