Netflixはリピートで活用させていただくとして、とにかく映画館で観たかったので行ってきた。
日本での上演…多分再演を見ているはずなんだけど遠い記憶になってしまっていてあまりよく覚えていないのでほぼ初めて作品に触れたような感覚。
とはいえ脚本に『Dear Evan Hansen 』スティーヴン・レヴェンソンが入り、ジョナサン・ラーソンの逸話を織り交ぜつつの伝記映画に仕上がっていたので純粋に『Tick, Tick... Boom!』そのものを観たという感じではないのだけれど…なんとも愛おしい作品でありました。
コロナがあって今年一年、自主企画を停止していて、来年に向けて活動を再開したところで、「いやぁ、作品を作るということは大きい小さいに関わらず色々な壁にぶち当たるわけだよねぇ」と、作品作りにおける免疫力の低下…打たれ弱い自分?…を感じていた矢先だったので、今、この映画を観たのは運命…必然だったなと思うほど、刺さりまくって、突き抜けて、風穴が空いて何かが吹き抜けた。
なのでまずは
Thank you for everything!!
…Hold on!!
という思い。
『RENT』を世に生み出すようなギフトの持ち主でも、こんな風にもがいて作品が生まれるということ。
Tick, Tick... Boom!は自分で切った30歳というリミットへの秒読み。
だけど、物語はそのリミットを越えて作り続ける彼の姿で終わる。
その後、(たった5年後!!)成功を手にした彼は35歳の若さでこの世を去り伝説になるわけだけど、生きていたら間違いなく作品を作り続けていたに違いない。
ナンバーは音楽も素敵だけど字幕から溢れ出る言葉がキラキラと光ながら迫ってきて堪らなかった。
ラストナンバーの"Louder Than Words"の歌詞は刺さりまくって震えちゃったし、その中でも冒頭からテーマのように出てくる「Fear or love?(恐怖か愛か?)」は本当に本当に共感と胸キュン。
そしてこの映画を観たら必ずや惚れ直してしまうであろう、スティーブン・ソーンドハイムとの関係。
素敵過ぎて…言葉にならない。
Sundayの様なナンバーが生まれる肥沃なミュージカルの土壌💖…あのシーンは思いだしただけで鳥肌が立つ。
そして(このシーンだけではなく)2人の天才に敬意を評してカメオ出演している名だたるスターと作曲家たち…興奮して、ただのミューオタと化す。
すでにNetflix でのリピートが始まった。
見る度に小さな発見…幸せ。
カメオ出演者詳細