「ナミヤ雑貨店の奇蹟」イッツ・フォーリーズ
2017年 05月 19日
中野ポケットにイッツ・フォーリーズの新作をを観に行って参りました!
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」…タヒチ旅行に行った時、空港で何気なく手に取って買った出逢いの一冊。
暇つぶしのために買ったのに読み始めたらグイグイ引き込まれて一気に読んでしまって…あんまり夢中になって読んだので日陰にいたにも関わらず照り返しで片側だけ変に陽に焼けてしまったという苦い経験。(笑)
いやぁ、そのぐらい面白かったんですよ!
その大好きな原作がミュージカルになるということで、とってもドキドキしながら観に行ったんですが(古巣フォーリーズを見に行く時は身内感満載で違った意味でもドキドキするからWでドキドキ…笑)、わぁ〜い、とっても素敵な作品に仕上がってた。
…心がいっぱい揺れて心地よく家路につきました!
脚本も演出も音楽もバランスがとってもいいなぁって…シンプルで誠実で…秋に映画も公開されますがこの原作、とっても映像向きで舞台化するのは色々苦労があったんだとお思うけど(キャラメルボックスは観てないのですが…)、絞った知恵がさりげなくセンス良く散りばめられていてとっても分かりやすくて、スーっと物語の中に引き込まれた。
原作を読んだ時にね、とても不思議な話なのに妙にリアルを感じると思ったんだけど…その雰囲気が損なわれてなかったのが嬉しかったな。
エピソードがひとつずつ繋がっていくごとに、ジワジワ〜と染み込んでくる感じがたまらない作品です。
若い役者たちがキラキラと演じていて、ベテラン陣がキュキュキュとツボを押さえて…あら、これってとっても理想的な構図…なんて思いながら観ておりました。
劇団企画公演も6年目を迎えるそうで、育まれている目に見えないパワーを感じました。
再演を重ねてもっともっとシェイプアップして、おれ天(「俺たちは天使じゃない」)みたいなフォーリーズの鉄板作品になるといいなぁ…。
日々加速してゆく時の流れが少しだけゆっくり進んでくれたようなひと時でした。
最近、人に悩みを相談することがなくなっちゃたけど、私もナミヤさんに悩みを聞いてもらいたくなった。