大好きな映画がまたひとつ増えた。
見ている間は笑いながら自問自答が繰り返され、見終わった後は愛に包まれなんとも心地よい…そんな映画。
親子の関係…現代社会へ警鐘…個人の尊重と社会との融合…遺志と尊厳…etc。
人間にとって理想の生き方って?
私の中のモラルのボーダーラインは?
自分の意志を貫く強さと他人の意見に耳を傾けるしなやかさ…バランスって大切だなぁ!
などと考えながら行き過ぎ親父とそのファミリーを笑いながら見てたんですが、最後にやり過ぎてしまった理由が思想や哲学などではなく、愛する人を守りたいという思いからだったということが分かり…。
あぁ、愛故に愚かになる人間ほど愛おしいものはないという、私にとってのこの共感の法則!(笑)
カテゴリーはコメディ・ドラマ。風刺満載、笑って笑って最後にはホロリとセオリー通りですが、ヒューマン・ドラマとしても十二分に堪能できました。
そしてアカデミー賞の主演男優賞にノミネート納得のヴィゴ・モーテンセンが本当に素敵。
決して派手ではないんだけど、内側で渦巻いてる気持ちがヒシヒシと伝わってくるし…愛に溢れているあの感じが堪らない。
ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンが好き過ぎて、その後の作品をなんとなく封印してしまっていたんだけどこれを機に一気にヴィゴ熱再燃しそう。
「イースタン・プロミス」「ザ・ロード」「危険なメソッド」とチェックしてた作品早く見よ〜うと!
それから長男役のジョージ・マッケイがあまりにっもハマり過ぎてて印象に残った。
…もう、なんて上手なんでしょう!他の作品チェックしたくなったよ。
脚本・監督のマット・ロスはずっと役者をやっていて、長編としてはこの作品が2本目なんだそうで…凄いなぁ。あんまり監督で追いかけない方だけど、「2016年注目の監督10人」に選ばれたみたいだし次回作も楽しみだね!絵が美しいので是非映画館で見て欲しいな…。
それからこの作品、70年代ぽい衣裳とカバー曲を含め音楽のセンスも私的にはツボだった。
この2つがこの映画をとってもオシャレにしていたと思う!